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男性更年期障害について(イライラする、やる気が出ない、性欲がない)

近年、働き盛りと言われる40−50 代頃から、気分の落ち込みや体調不良が続き、仕事もプライベートも充実感を得られないといった症状に悩む男性が増えています。そういった症状の原因は、「男性の更年期」かもしれません。以前は、更年期障害は女性のものだと考えられていましたが、最近では男性にも更年期障害があると認知されてきました。しかし、まだまだ、その認知度は低く、男性更年期障害を知らないが故に不調の原因に気づかず、適切な治療ができずに悩みを抱えている方も多いと思います。
今回は、男性更年期障害について解説します。ご自身が当てはまると思う方がいらっしゃいましたら当院までお気軽にご相談ください。

◆目次◆

1 男性更年期障害とは
2 男性更年期障害の症状
3 男性更年期障害の検査
 3.1 問診
 3.2 アンケート表による評価
 3.3 採血検査
4 男性更年期障害の治療
 4.1 ホルモン補充療法
 4.2 漢方薬
 4.3 塗り薬
5 男性更年期障害の治療経過の症例の紹介
 5.1 50歳男性
 5.2 46歳男性
6 診療費用

1 男性更年期障害とは

男性ホルモン(テストステロン)が低下して起こる様々な症状のことを男性更年期障害と言います。男性ホルモンは、第二次性徴期(思春期頃の成長)の成長を促し、筋肉やがっちりとした骨格を作り、声変わり、ヒゲが濃くなるなど「男らしさ」をつくるために重要な性ホルモンであり、性欲を起こさせ勃起を促す働きがあります。また、気力、活力などにも男性ホルモンが深く関わっています。
男性ホルモンの分泌は、10代から20代をピークに増加し、その後は徐々に減少し、一般的に40代以降になると急激に減少する傾向にあります。男性の体ではテストステロンが担う役割は大きく、分泌量が減少すると活力と性機能が低下し、日常生活に大きな影響を与えることになり、男性更年期障害を引き起こします。男性更年期障害は30代後半から60代まで起こり、50前後の方が1番多い傾向にあります。

2 男性更年期障害の症状

前述したように男性更年期障害の原因は男性ホルモンの低下であり、それに伴い性機能障害(勃起力の低下)、認知機能・気分障害、筋肉量の減少、内臓脂肪の増加、メタボリック症候群、貧血、骨密度の低下(骨がスカスカになる)などが生じます。具体的には、心身ともになんとなく不調といった軽い症状から、物忘れが激しくなったり、イライラしたり、怒りっぽくなったり、性欲低下、勃起不全、寝つきが悪く、寝てもすぐに目が覚める等の症状が現れます。しかし、そういった症状は、精神疾患や外的要因のストレスでも起こりうる症状なので一概に全てが男性更年期障害であるとは言い切ることはできませんので「男性更年期障害の検査」を行うことをお勧めします。

3 男性更年期障害の検査

3.1 問診

問診では、年齢やいつからどのような症状があるのかなど、自覚症状を具体的にヒアリングします。泌尿器疾患や内分泌疾患など症状を引き起こす要因となる疾患がないかを確認し、ない場合は男性更年期障害の可能性が高いため、必要な検査を行います。

3.2 アンケート表による評価

男性更年期障害にみられる症状がどれくらいあるかを評価するための下記のようなアンケート表があり、こちらに答えていただきます。これには点数があり、26点以上になると男性更年期の可能性があり、点数によって軽症、中等症、重症と評価されます。しかし、この点数だけで診断することは難しく、血液検査も必要となります。

男性更年期障害の重症度をチェックしましょう
チェック項目 なし 軽い 中等度 重い 非常に
重い
1. 総合的に調子がよろしくない 1点 2点 3点 4点 5点
2. 関節痛、筋肉痛 1点 2点 3点 4点 5点
3. 発汗 1点 2点 3点 4点 5点
4. 睡眠障害 1点 2点 3点 4点 5点
5. しばしば疲れを感じる 1点 2点 3点 4点 5点
6. いらいらすることがある 1点 2点 3点 4点 5点
7. 神経質になる 1点 2点 3点 4点 5点
8. 不安感がある 1点 2点 3点 4点 5点
9. からだの疲労や行動力の減退 1点 2点 3点 4点 5点
10. 筋力低下 1点 2点 3点 4点 5点
11. 憂鬱な気分になる 1点 2点 3点 4点 5点
12. 「絶頂期は過ぎた」と感じる 1点 2点 3点 4点 5点
13. 力尽きた、どん底にいると感じる 1点 2点 3点 4点 5点
14. ひげの伸びが遅い 1点 2点 3点 4点 5点
15. 性的能力の衰えを感じる 1点 2点 3点 4点 5点
16. 早朝勃起の回数の減少 1点 2点 3点 4点 5点
17. 性欲の低下 1点 2点 3点 4点 5点
合計
結果の見方
  • 26点以下: 正常
  • 27~36点: 軽度
  • 37~49点: 中等度
  • 50点以上: 重度

※軽度〜重度の方は受診をお勧めします。

3.3 採血検査

採血検査ではテストステロン(遊離テストステロン)の値を測ります。年齢によってテストステロン値の正常値は異なりますが、基本的には8.5pg/ml以下であると男性更年期障害の疑いが強まります。男性ホルモンが8.5pg/ml以上から11.8pg/ml未満は、男性更年期障害予備軍と言えます。
テストステロン値は、測定する日や時間によって変化する傾向にあり、検査では、午前中に採血を行うことが推奨されています。但し、午前中は受診できない方もいらっしゃるのでその場合は午後の検査でも問題ありません。

4 男性更年期障害の治療

4.1 ホルモン補充療法

ホルモン補充療法は、低下した男性ホルモンを補う治療法です。(但し、前立腺癌マーカーであるPSA値が、2ng/ml以上では基本的にはホルモン補充療法は行いません)
エナルモンデポという男性ホルモンの注射薬を2週間に1回、筋肉注射を行うホルモン補充療法が保険適用となっています。当院では、治療開始からの最初の2週間の効果を注意深く評価し、症状に変化がない場合には、男性更年期障害でない可能性が高くなるため継続の必要性があるかを再検討します。症状が改善している場合には、2回目の注射を行います。ホルモン補充療法を継続する場合は、開始から1ヶ月後に血液検査により遊離テストステロンの値を測定し、その後は2ヶ月ごとに血液検査を行い、男性ホルモンを打つことで多血症(赤血球が増えること)になる可能性や精巣萎縮などがあるのでそういった副作用がないか、遊離テストステロンの値が上がりすぎないかを調べます。ホルモン補充療法は、治療期間に特定の決まりはありません。最新の論文では、半年間ホルモン補充療法を続け、中止してもその後経過が良好である場合も多いと報告されています。

4.2 漢方薬

当院では男性更年期障害の治療として漢方薬を処方することがあります。漢方薬は即効性はありませんが、穏やかにその人の体調を整える作用があり、男性更年期障害に有用です。
男性更年期障害に効果が期待される漢方は、複数ありますが、補中益気湯、八味地黄丸、柴胡加竜骨牡蛎湯などがよく使われています。

4.3 塗り薬

有効成分として男性ホルモンを配合した塗り薬を皮膚に塗布し、皮膚から男性ホルモンを補う治療法です。保険適用ではないので当院では3500円で自費診療で販売しています。1日1〜2回、顎下や腹部、陰嚢に塗ることで皮膚を通じて男性ホルモンを吸収し、効果を発揮します。毎日塗ることで男性ホルモンの血中濃度を安定させる作用があります。塗り薬の利点は、自宅で手軽に継続できることと、注射は2週間に1回の投与なので男性ホルモン血中濃度にばらつきが出やすい傾向にありますが塗り薬は毎日塗るので男性ホルモンの血中濃度が安定します。

5 男性更年期障害の治療経過の症例の紹介

5.1 50歳男性

妻からイライラしてる、物忘れが激しいことを指摘され当院を受診。
アンケート用紙では中等症の男性更年期障害で、テストステロンの値が5.6pg/mlでした。遊離テストステロンの値が低かったので2週間に1回のホルモン補充療法を開始し、症状が軽快して行きました。現在3ヶ月が経過していますが、ご自身の気分も改善し、日常生活が送りやすくなりました。

5.2 46歳男性

性欲が低下し勃起不全があるため当院を受診。
アンケート用紙では軽症の男性更年期障害で、遊離テストステロンの値は10.0pg/mlでしたが、ホルモン補充療法と漢方薬の服用を同時に開始し、勃起機能と性欲は改善しました。半年経過したところでホルモン補充療法を中止しましたが、その後経過は良好です。

6 診療費用

当院は全て保険診療です。
初診の診療費用は薬代を除き、おおよそ下記のようになります。(3割負担)

当クリニックでは、患者さん全員を番号でお呼びし、全席に仕切りを設けてプライバシーに配慮した診療を行ない、泌尿器科消化器科専門のクリニックとして経験豊かな専門医が患者さんに寄り添う診察を心がけております。
男性更年期に気づかず、様々な診療科を受診し、鬱病などの誤った診断を下され、不要な治療や薬を飲み、さらに症状を悪化させるケースも少なくありません。
「最近、やる気が出ない、性欲がない…」などの症状が続く場合は、是非一度、当クリニックにお気軽にご相談ください。池袋駅前の「池袋消化器内科・泌尿器科クリニック」でお待ちしております。
尿検査のみ 2000円前後
エコー検査のみ 2500円前後
採血+尿検査 3500円前後
採血+尿検査+エコー検査 5000円前後
男性ホルモン注射のみ 1000〜1500円前後

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