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腎嚢胞、多発性嚢胞腎、腎臓結石について

このページでは腎臓の病気:特に腎嚢胞(じんのうほう)、多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)、腎臓結石(じんぞうけっせき)についての説明をいたします。
腎臓の病気というのは普段の生活ではあまり馴染みのない、聞き慣れない病気だと思います。実際に指摘されて初めて腎臓のことを調べるという人も多いのではないでしょうか。今回は腎臓の病気に関して、なるべく難しい専門用語を使わずわかりやすい言葉で説明していきますのでご一読していただけると幸いです。

◆目次◆

1 そもそも腎臓とは
2 腎嚢胞について
 2.1 腎嚢胞とは
 2.2 腎嚢胞の治療
3 多発性嚢胞腎について
 3.1 多発性嚢胞腎とは
 3.2 多発性嚢胞腎の治療
4 腎臓結石について
 4.1 腎臓結石とは
 4.2 腎臓結石の治療
5 腎嚢胞、多発性嚢胞腎、腎臓結石の検査
 5.1 尿検査
 5.2 採血検査
 5.3 超音波検査
 5.4 レントゲン検査
 5.5 CT検査
6 診療費用

1 そもそも腎臓とは

そもそも腎臓とはどのような臓器かといいますと、腎臓に流れてきた血液をろ過し、体の中の余分な物質と水を尿として体外に排出します。その尿を作り出す役割をしているのが腎臓です。他にも腎臓は骨を固くする物質を出したり、血液の中の赤血球を増やすための働きもします。ですので腎臓の働きが落ちることで、尿が作られなくなるだけでなく、骨がもろくなったり赤血球が少なくなって貧血が起こってしまうこともあります。腎臓の機能が働かなくなってしまっている状態を腎不全と呼びます。腎不全になっている人は貧血になっていたり骨がボロボロになっている人が非常に多いです。若い方で腎臓の機能が下がってしまう方はなかなかおりませんが、加齢と共に一般的に腎臓の機能は下がってきてしまいます。

2 腎嚢胞について

2.1 腎嚢胞とは

腎嚢胞(じんのうほう)というのは腎臓にある液体の塊です。この液体の塊は基本的には無害です。液体の塊が単発でできる方が多いですが、なかには二つ三つ持っている患者さんもおられます。もちろん腎嚢胞がない患者さんの方がほとんどです。図のように液体の塊がポンとついていて、それが一つから数個腎臓にあるのが腎嚢胞と呼ばれるものです。

2.2 腎嚢胞の治療

腎嚢胞は特に治療は必要ありません。基本的には放置します。ただしあまりにも腎嚢胞が大きくなってきてお腹に圧迫感を出したり、何か症状が出てくる場合や嚢胞性腎がんといって腎臓の嚢胞にガンを合併している時があります。お腹に圧迫感がある場合は嚢胞の中の液体を抜きます。また、嚢胞性腎がんの場合は腎臓の癌に準じた治療を行います。腎臓の癌は基本的には手術療法です。

3 多発性嚢胞腎について

3.1 多発性嚢胞腎とは

多発性嚢胞腎は常染色体優性遺伝(じょうせんしょくたいゆうせいいでん)の病気です。常染色体優性遺伝とは両親の片方どちらかがこの病気を持っていたら、必ず二分の一の確率で子どもに遺伝してしまうことです。
多発性嚢胞腎は腎臓にものすごく沢山の嚢胞(液体の塊)ができてしまうことです。基本的には30代、40代は無症状なのですが、60代くらいになると沢山の嚢胞があることで正常に腎臓が機能しなくなってしまい、約半分の人が腎不全になってしまいます。腎不全になってしまうと人工透析をすることになります。先述したように本来腎臓は体内の不要な物質を排出する役割を担っているのですが、その機能が働かなくなると人工透析といって自分の血液を体外に出してその血液をろ過して水分を出して、また体内に戻します。要は血液を体外の腎臓に見立てた機械で濾過して水分を捨てるのです。多発性嚢胞腎は半数以上の人がこの人工透析になってしまう大変な病気です。また、多発性嚢胞腎は腎臓のがんを合併することもありますし、高血圧や脳動脈にコブを作ってしまう脳動脈瘤を合併することがよく見られます。
多発性嚢胞腎の他の症状としては血尿腹痛があることがあります。

3.2 多発性嚢胞腎の治療

新たに保険適応となった利尿剤を使うことで多発性嚢胞腎の進行を遅らせます。60歳以上で半数の方が腎不全になってしまいますが、この利尿剤は腎不全になってしまうまでの時間を遅らせることができます。資格を持った医師でしか処方箋は出来ません。詳しくは医師にまでお問い合わせください。また、腎臓にがんを合併することもあるので、その場合には腎臓がんに準じた治療をすることになります。基本的には外科手術になります。最近ではロボット手術や腹腔鏡手術が主流になってきています。

4 腎臓結石について

4.1 腎臓結石とは

腎臓結石とは腎臓にできる石で腎盂(じんう)というところの中に結石ができてきます。腎盂で大きくなった石が尿管内に落ちることで尿管結石になります。尿管結石になって、それが膀胱の中に落ちると膀胱結石になります。
尿管結石は非常に痛みが強く「痛みの王様」と言われるほどの強い痛みを伴います。この痛みは人格が変わるくらいの痛さで、痛みとともに気性が荒くなってくることもよくあります。腎臓結石は症状として血尿が出ることはありますが、基本的に痛みは伴いません。腎臓結石のできる原因としては遺伝的なもの・体質、生活習慣、水分不足があげられます。最近では尿路結石は生活習慣病と言われています。また水分不足だと結石ができやすい環境になると言われています。尿路結石をお持ちの方は1日最低1.5Lの水分を摂ることをおすすめします。

4.2 腎臓結石の治療

腎臓結石はほとんどの場合、治療の必要はありません。ただあまりにも大きくなって腎盂を覆うような状況になってくると腎臓の機能に障害が出てくるので、そうなってしまうと内視鏡的な治療が必要になってくることがあります。基本的には腎臓の結石で治療を行うことはありません。腎臓から落ちて尿管結石になると痛みを伴うこともありますし、結石が尿管を塞いでしまって腎臓の機能に障害がでてくるのでその場合は内視鏡的治療を行うことがあります。もしくは体外衝撃波というのを行うことがあります。最近では体外衝撃波とTULという内視鏡的治療が主流となっています。
尿管結石になった場合はまずは自然に排石するのを待って、排石しなければ上記のような治療(体外衝撃波や内視鏡的治療)を行います。基準としては結石が5㎜以下だと自然に出る場合が多く、5㎜から10㎜だと自然に排石するかしないかの微妙なところですので、待っても出ないようであれば内視鏡的治療や体外衝撃波の治療をします。1㎝以上だと自然に出ない可能性が多いと言われています。

5 腎嚢胞、多発性嚢胞腎、腎臓結石の検査

5.1 尿検査

尿検査では尿の中に白血球や赤血球が出ているか出ていないかを見ます。多発性嚢胞腎や腎臓の結石では尿に血が混じることが多いです。尿白血球も多発性嚢胞腎や腎臓の結石では見られることもあります。

5.2 採血検査

腎嚢胞、ただの腎嚢胞では採血検査で異常を認めることはありません。多発性嚢胞腎では30歳を超えてくると腎臓の機能の指標であるクレアチニン(CRE)が徐々に悪化してきます。腎臓結石では特に採血検査で大きな異常を認めることはありません。

5.3 超音波検査

超音波検査は腎臓の病気を診断するには非常に有効な検査で、腎嚢胞も多発性嚢胞腎も腎臓結石も超音波によって判明されます。超音波検査は放射線も浴びずに痛みも伴わない体に優しい検査で、わかる内容が非常に多い優良な検査となっています。ただし普段の風邪をひいたという程度ではクリニックや病院でお腹の超音波検査をやるということはないので、定期的な検診の時に超音波検査を受けること大事です。

5.4 レントゲン検査

レントゲン検査は腎臓結石が必ずわかるというわけではありませんが、結石があるかないかわかる場合もあります。腎嚢胞や多発性嚢胞腎はレントゲン検査では判明されません。

5.5 CT検査

CT検査では腎嚢胞も多発性嚢胞腎も腎臓結石も全て判明できます。ただしCT検査は放射線を浴びる検査でもありますので、すぐにCT検査をするというよりもまず超音波検査をして必要であればCT検査に行くという流れになります。

6 診療費用

当院は全て保険診療です。
初診の診療費用は薬代を除き、およそ下記のようになります。(3割負担)

尿検査のみ 2000円前後
エコー検査のみ 2500円前後
採血+尿検査 3500円前後
採血+尿検査+エコー検査 5000円前後
CT検査 5000円前後

当院では、患者さん全員を番号でお呼びし、全席に仕切りを設けてプライバシーに配慮した診療を行なっております。
当クリニックは泌尿器科消化器科専門のクリニックとして経験豊かな専門医が患者さんに寄り添う診察を心がけております。気になる症状がある方は、是非一度、当クリニックにお気軽にご相談ください。池袋駅前でお待ちしております。

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