メニュー

夜間頻尿について(夜寝ている時におしっこで何度も目が覚める)

夜間頻尿に悩んでいる方は非常に多く50歳以上の男女の半分の人に夜間頻尿があると言われています。一晩で5〜6回、中には8回起きている人もいらっしゃいます。睡眠は生きていく上で非常に大切で、夜間頻尿が改善されると患者様の生活の質が非常に向上します。

そして、夜間頻尿があって改善を諦めている方の中には治療により治る方が非常に多いのです。今回は夜間頻尿について詳しく、なるべく専門用語を使わずに解説していきたいと思います。もし夜間頻尿でお悩みの方がいらっしゃいましたら泌尿器科の受診をおすすめします。

◆目次◆

1 夜間頻尿とは
2 夜間頻尿の原因
 2.1 蓄尿障害(膀胱内に尿が貯められない)
 2.2 夜間多尿(夜たくさん尿が作られる)
 2.3 睡眠障害
3 夜間頻尿の検査
 3.1 排尿日誌
 3.2 採血検査
 3.3 尿検査
 3.4 超音波検査
 3.5 CT検査
4 夜間頻尿の治療
 4.1 蓄尿障害の治療
 4.2 夜間多尿の治療
5 夜間頻尿の治療の症例
6 診療費用

1 夜間頻尿とは

夜寝ている時に1回以上トイレに起きることを夜間頻尿と言います。ただし1回であればほとんどの場合治療の対象にはなりません。夜寝ている間に2回以上起きることを病的な夜間頻尿として呼びます。2回以上、中には5回、8回と起きる方もいます。そういう方で適切な検査をして治療すると2回、1回、0回と徐々に改善する可能性が十分にあります。適切な検査をして適切な治療をすれば夜間頻尿は改善します。諦めずに泌尿器科の専門医に相談するこをお勧めします。

2 夜間頻尿の原因

2.1 蓄尿障害(膀胱内に尿が貯められない)

読んで字のごとく尿を膀胱内に蓄えるのが難しいことを蓄尿障害と言います。夜間に作られた尿が膀胱内で貯められないため夜間おしっこに起きてしまうのです。例えば、夜間に作られる尿量が600㏄くらいだとします。正常な人だと一回に貯められる量が200㏄〜400㏄程度なのですが、蓄尿障害で一回に100㏄しか貯められないとしたら6回起きるということになってしまう。このように夜間作られる尿量がそんなに多くなくても膀胱の中に尿が貯められないために起きてしまうのが蓄尿障害です。

蓄尿障害の原因は女性では過活動膀胱、男性では前立腺肥大症がある場合や尿管結石膀胱がん膀胱炎でも蓄尿障害の原因になることがあります。詳しくはそちらのページをご覧ください。

2.2 夜間多尿(夜にたくさん尿が作られる)

50歳以上の男女で夜間頻尿の人の8割は夜間多尿だと言われています。もともと若い時には夜作られる尿量は少ないのです。若い時の尿は、昼間多くて夜少ないというパターンなのですが、加齢や高血圧糖尿病、腎機能障害、塩分の過剰摂取、夜間にたくさん水を飲むなど様々な要因が加わってくると、尿量が昼間に少なくて夜に多くなるというタイプに変わっていきます。それが夜間多尿です。
夜間に作られる尿量が1200㏄あったとすると、正常な蓄尿量の300㏄〜400㏄であったとしても3〜4回は起きてしまうということになります。夜間頻尿の方のほとんどが実はこの夜間多尿が原因の方で、蓄尿障害の人は少ないです。内科に相談してもほとんどの場合が適切に治療されることは難しいため、夜間頻尿の方は泌尿器科を受診して後述する排尿日誌を書いて、蓄尿障害なのか夜間多尿なのか判別して治療をしていくことが大事です。

2.3 睡眠障害

睡眠障害からの夜間頻尿というのもあります。これは、睡眠がよく取れず起きてしまうからそのついでにおしっこに行くというパターンです。おしっこに行きたいから起きる蓄尿障害や夜間多尿と実質的には違い、原因が睡眠障害なのですが何度もおしっこに行くことから夜間頻尿ということになります。なので治療は睡眠を改善させることになります。

3 夜間頻尿の検査

3.1 排尿日誌

夜間多尿の排尿日誌

蓄尿障害の排尿日誌

夜間頻尿の検査において、この排尿日誌が一番大事になってきます。排尿日誌は1日の一回ごとの尿量と時間、飲水量も全部記録していくことで夜間の尿量の割合や、一回貯められる尿量がわかります。

排尿日誌をしっかりつけることで、夜間多尿なのか、蓄尿障害なのかということがわかります。夜間頻尿の原因を判別するためには排尿日誌は必要不可欠になります。
図のように夜間多尿と蓄尿障害の例を1つずつ上げておきます。

3.2 採血検査

採血検査では腎機能に障害はないか、炎症がないか、前立腺がんの疑い(PSA検査)がないかなどをチェックします。採血検査は必要不可欠な検査ではないのですが、隠れた糖尿病が見つかったり、炎症があって感染症が見つかったりする場合も考えられますので大事な検査と言えるでしょう。

3.3 尿検査

尿検査では尿の中にばい菌やがん細胞がないか、赤血球白血球がないかどうかを調べる必要な検査になります。夜間頻尿の直接的な原因になることはあまりありませんが、ここで膀胱がんや尿路感染などが判明することもあります。

3.4 超音波検査

超音波検査では膀胱の中に石やできものがないか、尿管結石がないか、腎臓が腫れていないか、前立腺が肥大していないかなどがわかります。超音波検査は体に害のない有用な検査になっています。

3.5 CT検査

CT検査は当院でも行っております。若干の被曝はしますが、尿管結石の位置や大きさをはっきりと確認できたり、お腹の中が鮮明にわかるのでとても有用な検査です。

4 夜間頻尿の治療

4.1 蓄尿障害の治療

排尿日誌で蓄尿障害なのか、夜間多尿なのかを見極めて蓄尿障害が判明した場合には、男性で前立腺肥大症があればそれに準ずる治療をして、女性で過活動膀胱であれば過活動膀胱に準じた治療をします。どちらとも基本的には薬物療法です。前立腺肥大症は薬物療法が効かない場合、経尿道的内視鏡治療(尿道からカメラを挿入し前立腺を切除する手術)になる場合もあります。女性の過活動膀胱の薬が効かない場合はボツリヌス毒素を膀胱内に注入する場合もございます。詳しくは泌尿器科医師までお尋ねください。

4.2 夜間多尿の治療

寝る前にお薬を飲むことで夜間の尿量を減らすことができます。現在ではこれが画期的な第一選択の治療となっています。ただし夜の尿量を減らすことで体に水分が貯留されて、ナトリウムのバランス・塩分バランスが崩れることがあるため、定期的な採血検査が必要になってきます。当院では最初は2週間に一度、その後は2ヶ月おきに採血をしてもらいます。

5 夜間頻尿の治療の症例

55歳男性

夜間5回トイレに起きる。50歳過ぎて回数が多くなってきて今では5回起きるようになってしまった。採血や尿検査や超音波検査で特に大きな異常はなく、排尿日誌で夜間多尿と診断された。
そのためデスモプレシンという内服薬を毎日服用することにより夜間1回〜0回になりよく眠れるようになって満足している

70歳女性

夜間3回起きるため受診した。昼間も頻尿がある。採血や尿検査で異常がなく、超音波で膀胱の中に結石が見つかったため近くの大きな病院を紹介し、膀胱結石を内視鏡的に摘出した。その後は夜間の頻尿も昼間の頻尿も無くなったとても快適に過ごせているようです。

6 診療費用

診療費用は以下のようになっております

尿検査のみ 2000円前後
エコー検査のみ 2500円前後
採血+尿検査 3500円前後
採血+尿検査+エコー検査 5000円前後
尿流量動態検査 1000円前後
CT検査 5000円前後

池袋消化器内科・泌尿器科クリニックは消化器内科と泌尿器科の専門クリニックです。
当院ではプライバシー対策と感染対策を徹底して診療しております。
消化器や泌尿器の病気のことでお悩みの方は当院医師までお尋ね下さい。
池袋駅前でお待ちしております。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME