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陰嚢(精巣)の痛み・違和感・腫れについて

このページでは陰嚢いんのう(精巣せいそう)の痛み・違和感・腫れについての説明をいたします。
陰嚢の痛みや違和感、腫れなどで悩んでいる男性は非常に多いと思います。人に相談しにくい部位であるため、インターネットで調べるうちに当院のホームページに辿り着いた方もいらっしゃるかと思います。この記事では陰嚢の病気について詳しく解説しています。ご自身の症状と照らし合わせ参考にして頂ければ幸いです。

♦︎目次♦︎

1 陰嚢(精巣)の病気について
2 精巣捻転(精巣が捻れる)
 2.1 精巣捻転とは
 2.2 精巣捻転の治療
3 精巣捻転の治療
 3.1 急性精巣上体炎とは
 3.2 急性精巣上体炎の治療
4 精索静脈瘤
 4.1 精索静脈瘤とは
 4.2 精索静脈瘤の治療
5 精巣腫瘍
 5.1 精巣腫瘍とは
 5.2 精巣腫瘍の治療
6陰嚢水腫
 6.1 陰嚢水腫とは
 6.2陰嚢水腫の治療
7その他で陰嚢に痛みや違和感を引き起こす病気
 7.1慢性前立腺炎
 7.2姿勢やズボンによる圧迫
8陰嚢の病気の検査
 8.1尿検査
 8.2採血検査
 8.3超音波検査
 8.4CT検査
9診療費用

 

1 陰嚢(精巣)の病気について

陰嚢は図のような形になっており、陰嚢の中に精巣があり、精巣の横に精巣上体があります。精巣でつくられた精子は精巣上体を通り、精管へと至ります。精管・血管(動脈・静脈)・神経・リンパ管が束になった精索があります。精巣や精索に異常が起きると様々な症状が現れます。

2精巣捻転(精巣が捻れる)

2.1精巣捻転とは

精巣捻転せいそうねんてんとは、陰嚢に包まれている精巣が動いて捻れてしまうことをいいます。精巣捻転は、精巣への血流が途絶えるため精巣が壊死することもある非常に怖い病気です。思春期前後の若年男性に多く,寝ているときに発症することが多いのが特徴です。精巣捻転が起きると激しい痛みが起き、精巣の腫れ、吐き気と嘔吐、腹痛などが生じます。
また、精巣に急激な痛みが出現しても、自然に精巣の捻れが戻り、痛みが取れる場合があります。しかし、その場合でも精巣捻転の再発が起きやすい傾向にあるため必ず泌尿器科専門医を受診して下さい。

2.2精巣捻転の治療

精巣捻転がによる精巣の壊死を防ぐためには発症後、速やかに治療を行う必要があります手術で陰嚢を切開し、図のような精索の捻れを取り、再び捻れることがないように精巣を固定します。捻れを戻した後に陰嚢の色が戻らなければ、精巣は摘出する必要があります。
一般に発症から6時間以内に治療を行った場合は、精巣の90%以上が正常に戻りますが、12時間経過してしまうと血流が途絶えたことによるダメージが大きく、約50%が精巣を摘出する必要があると言われます。
精巣捻転が起きた場合、反対の捻れてない方の精巣も将来的に捻れないように予防的に固定する手術を行うこともあります。

3急性精巣上体炎

3.1急性精巣上体炎とは

急性精巣上体炎 きゅうせいせいそうじょうたいえんとは、尿道から細菌が入って精巣の横にある精巣上体に感染し炎症を起こす病気です。感染を起こすことで片方の精巣の腫れや陰嚢の痛み、発熱を伴います。クラミジアなどの性病で起こることもありますが、一般的には大腸菌などが尿道から入ることで起こります。ひどい場合だと手拳くらい大きく腫れ上がり激しい痛みを伴います。

3.2急性精巣上体炎の治療

治療は、抗生物質の投与が基本です。クラミジア感染による精巣上体炎を疑った場合は、アジスロマイシンを投与します。
また、治療期間中は陰嚢を冷やす事でより痛みが軽減します。痛みや熱は抗生剤の投与とともに引いていきます。精巣上体の腫れは1ヶ月程度続いたり、硬いしこりが残ってしまうこともあります。ですが、必ず治療終了後はもとの大きさや硬さに戻りますのでご安心ください。

4精索静脈瘤

4.1精索静脈瘤とは

精索静脈瘤のイメージ

図のように人の体の血管の走行によって血液は全身を巡り心臓へと戻ります。精索静脈瘤せいさくじょうみゃくりゅうは、本来、精巣から心臓に戻る血液が逆流してくることで精巣に血管の瘤ができる病気です。精索静脈瘤は、陰嚢の左に多くできる傾向にあり、痛みや違和感を伴います
また、男性不妊症の原因の4割が精索静脈瘤と言われています。しかし、精索静脈瘤が必ずしも男性不妊に起きるわけではありません。精索静脈瘤を指摘されたことがある方で、自身が不妊症なのではないかと疑った場合は大きい病院の泌尿器科受診をして精液検査を行った方が良いでしょう。当クリニックでは現時点では精液検査は行っておりません。
健常な男性のうち15%程度は精索静脈瘤があると言われています。

4.2精索静脈瘤の治療

当院における精索静脈瘤の治療は、違和感や軽い痛みであれば漢方薬から始めます。漢方薬で痛みや違和感は軽減されますが、精索静脈瘤自体は消失するわけではありません。
漢方薬で違和感や痛みが軽減しない場合は傷口が小さく済む顕微鏡を使った手術が検討されます。当院では顕微鏡手術は行っておりませんが、顕微鏡手術が必要と判断した場合は適切な病院をご紹介させて頂きます。

5精巣腫瘍

5.1精巣腫瘍とは

精巣腫瘍せいそうしゅようとは、精巣にできる悪性腫瘍です。精巣腫瘍は、痛みや発熱などの自覚症状に乏しく、早期発見が難しい傾向にあります。しかし、一般的に精巣腫瘍の進行は速く転移しやすいため、精巣腫瘍と診断された時にはすでに進行しているケースも少なくありません。
精巣のしこりや腫れといった症状が、精巣腫瘍を発見するきっかけになることもありますので入浴時にご自身で精巣に触れ、左右の違いをチェックしてみるといいでしょう。
精巣腫瘍は肺やリンパ節に転移しやすい傾向にあります。
精巣腫瘍は早期発見、早期治療が重要です。

5.2精巣腫瘍の治療

精巣腫瘍の治療は、進行度によって治療方法が異なりますが、基本的には手術で精巣・精索ごと摘出します。腫瘍の進行度や深さに応じて追加で放射線治療や化学療法を行うケースもあります。詳しくは泌尿器科専門医までお尋ねください。

6陰嚢水腫

6.1陰嚢水腫とは

陰嚢水腫とは、陰嚢の中にリンパ液が溜まり腫れる病気で、40代以上の男性に多くみられます。何か特別な原因などは基本的には存在しません。(小児の場合は陰嚢が腹腔内と通じていることから腹水が陰嚢内にたまります)
陰嚢水腫は痛みがなく、悪性の病気ではありませんが、歩きづらいなど生活に支障がある場合には、手術などの治療が必要です。

6.2陰嚢水腫の治療

一時的に針穿刺をして、陰嚢に溜まったリンパ液を出し陰嚢水腫を小さくする方法がありますが再発率が高く、穿刺による治療をした場合再発した際に手術がしにくくなってしまうので当院では推奨していません。手術では、陰嚢を切開し液体を包む膜を切開することでほとんど再発はありません。手術は腰椎麻酔もしくは全身麻酔で30分程度で終わります。
手術による治療をご希望の場合は当院から適切な病院をご紹介致します。

7その他で陰嚢に痛みや違和感を引き起こす病気

7.1慢性前立腺炎

慢性前立腺炎まんせいぜんりつせんえんは他のページで詳しく解説していますが、その症状は、下腹部・陰部・下肢に起きる痛みや痺れ、残尿感、頻尿などがあります。超音波検査、採血検査、尿検査を行い腫瘍や感染を疑う兆候がなければ、漢方薬や治療薬を服用し経過をみます。

7.2姿勢やズボンによる圧迫

陰嚢は座っている間に椅子と足の間に挟まれたり、締め付けるようなズボンを履くことで血流が悪くなります。血流が悪くなると、陰嚢の痛みや違和感などの症状が現れることがあります。コロナ禍でリモートワークが一般化し陰嚢の違和感を相談に来られる方も増えています。座位のままで長時間を過ごす場合には、適度に姿勢を変えるよう心がけてくださいまた、締め付けるような下着やズボンにも要注意です。

8陰嚢の病気の検査

8.1尿検査

尿検査では、尿中に細菌や癌細胞、白血球、赤血球がないかを調べます。急性精巣上体炎などは、尿道から大腸菌などに感染することが原因ですので尿検査が非常に重要になります。

8.2採血検査

腫瘍マーカーを調べ、精巣腫瘍や前立腺がんの疑いがないかを見ます。また、採血で白血球やCRP(C関連蛋白)といった炎症の数値を調べることも感染症の場合は大切です。

8.3超音波検査

陰嚢の病気の診断には超音波検査が非常に有用で体に害もありません。精巣のしこりや精巣の位置を確かめたり、精巣の血流や形状を観察することができます。

8.4CT検査

精巣腫瘍を疑った場合、肺やリンパ節への転移を調べるにはCT検査が非常に大切です。当クリニックでもCT検査を行なっております。

9診療費用

当院は全て保険診療です。
初診の診療費用は薬代を除き、およそ下記のようになります。(3割負担です)

尿検査のみ 2000円前後
エコー検査のみ 2500円前後
採血+尿検査 3500円前後
採血+尿検査+エコー検査 5000円前後
膀胱鏡 4000円前後
CT検査 5000円前後

当院では、患者さん全員を番号でお呼びし、全席に仕切りを設けてプライバシーに配慮した診療を行い、経験豊かな専門医が患者さんに寄り添う診察を心がけております。
陰嚢の痛みや違和感を感じるという方は、池袋消化器内科・泌尿器科クリニックまでお気軽にご相談ください。
池袋駅前でお待ちしております。

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