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クラミジア感染症について(原因、感染経路、検査、治療法)

このページではクラミジア感染症について説明しようと思います。クラミジア感染症は日本国内のみならず世界的にも最も多い性行為感染症です。若い世代においての感染がとても多く、特に女性の感染者数は年々増加傾向にあります。

クラミジアは自覚症状がなく気づかずに過ごしている人も多い感染症です。放っておくと様々な病気を引き起こし、特に若い人の場合は不妊の原因にも繋がります。クラミジアに関してこのページを読んでご理解いただければ幸いです。

◆目次◆

1 クラミジアとは
2 クラミジア感染の原因・感染経路
3 クラミジアの潜伏期間・症状
4 クラミジア感染症の検査
 4.1 尿検査
 4.2 うがい検査
5 クラミジアの治療
6 クラミジアの治療後に心がけること
7 クラミジアの診療費用

1 クラミジアとは

クラミジアとは、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)という細菌によって引き起こされる性行為感染症です。クラジミアに感染しても自覚症状が現れない人が多く、気づかないうちに広めてしまっていることもある大変厄介な性行為感染症です。クラミジアに感染すると男性では尿道炎、精巣上体炎、女性では子宮頚管炎、子宮内膜症、卵管炎、骨盤内炎症などを引き起こし、これらは放置しておくと悪化し男女ともに不妊の原因に繋がります。また、咽頭や肛門に感染することもあります。

2 クラミジア感染の原因・感染経路

クラミジアは性行為によって感染します。通常の性行為はもちろんのこと、オーラルセックスや肛門での性行為でも感染します。感染を防ぐ方法としては通常の性行為でもオーラルセックスでもコンドームを使用することが有効です。しかしコンドームに穴が空いていたり破れてしまったりとコンドームを使用していても100%ではないので注意が必要です。クラミジア感染症は風俗などに携わる特定の人だけでなく、性行為をしたことのあるすべての人たちに感染リスクがあるのです。またクラミジア感染症にかかってしまっていても自覚症状がないことから、自分は大丈夫だろうと思っている人が多く、気づかないうちに感染を広げてしまっていることもあります。一度でも感染の危険が高い性行為を経験した場合に泌尿器科や婦人科(女性は婦人科の方が専門です)で検査を受けることもパートナーを守るために大切です。

3 クラミジアの潜伏期間・症状

クラミジアの潜伏期間は性行為をしてから7日から14日、遅い人では3週間程度だと言われています。前述した通り無症状の人も多いのですが、男性の方が症状が出ることが多いです。特徴的な症状としては男性の尿道感染の場合には排尿時に痛みがある、ムズムズとした痒みや違和感があります。基本的にペニスに何かの異常が現れるということはありません。女性の場合には膣に感染するとおりものが増える、生理痛のような痛みがあるといった症状が出ます。先述の通り、女性のクラミジア感染の専門は婦人科です。

また男女ともに喉に感染した場合には咽頭炎、扁桃腺炎、喉のイガイガや咳といった風邪の時と同じような症状が出ます。少しでも疑われる症状があるのに性行為をしてしまうと感染を広げてしまうため、気になる症状がある場合にはすぐに検査をして、クラミジア感染を起こしていないかを確認した方が良いでしょう。

4 クラミジア感染症の検査

4.1 尿検査

PCR法の尿検査により尿の中にクラミジア菌が混じっていないかを調べます。クラミジア菌が少量ですと偽陰性になってしまうため、性行為後3日以上は経過してからの検査となります。結果が出るまでに通常3〜4日かかります。

4.2 うがい検査

クリニックでうがいをしていただき、その液を検査機関で調べます。こちらも結果が出るまでに通常3〜4日かかります。

5 クラミジアの治療

クラミジアの治療としては尿道炎でも咽頭炎でもアジスロマイシンというお薬を内服します。
一回の内服で治療終了です。ただしそれでも改善が見られない場合はミノサイクリンというお薬を内服します。治療後に必ず陰性確認をします。最初の検査から2週間あけると保険適用となりますので、2週間後に陰性確認のために受診をしてください。

6 クラミジアの治療後に心がけること

クラミジアの治療後は陰性が確認されるまで性行為は控えた方が望ましいです。少なくとも症状があるときは行為を控えて薬を飲んでから1週間ほどは様子を見ましょう。また普段からあまり信用のできない方との性行為には必ず避妊具をしっかり装着し、オーラルセックスの時にも気をつけましょう。性行為後は必ずおしっこをして菌を流すことも大切です。水分をたくさん摂取しておしっこに行き、行為の前後にはシャワーを浴びてペニスを綺麗にすることでそこに付着した菌を流すことができます。

7 クラミジアの診療費用

クラミジアの診療を自費診療で行なっているところも多く、中には数万円という金額がかかり患者さんの負担になってしまっていることもあると聞きます。
当院ではクラミジアの検査と治療は保険適用でできます。初診で他の検査がない場合は3000円〜4000円となっております。他の性行為感染症の検査費用は下記の通りです。

クラミジア淋菌の検査・治療費用 3000円~4000円
梅毒の検査・治療費用 3000円~4000円
尖圭コンジローマの検査・治療費用 薬治療 1000円~2000円
電気メスによる切除 4000円~6000円
トリコモナスの検査治療費用 3000円~4000円
マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査費用 自費検査 9000円

HIV感染症の検査費用

自費検査

4400円
性器ヘルペスの検査・治療費用 3000~5000円
淋病の検査・治療費用 3000~4000円

3割負担のお値段です。診療費用は内容によって多少の前後はあることをご理解ください。(マイコプラズマ、HIV検査のみ自費検査)

以上の検査治療費に薬局でのお薬代がプラスされます。

喉と尿道の検査を同時に行う場合には片方は自費診療になってしまいます。自費ですと片方の値段が4400円です。

無症状でもクラミジアを放置していると、HIVや梅毒などもっと深刻な性行為感染症をもらいやすくなってしまいます。心当たりのある方は一度検査することをおすすめします

 

池袋消化器内科・泌尿器科クリニックは消化器内科と泌尿器科の専門クリニックです。
当院ではプライバシー対策と感染対策を徹底して診療しております。
消化器や泌尿器の病気のことでお悩みの方は当院医師までお尋ね下さい。
池袋駅前でお待ちしております。

執筆 泌尿器科専門医 伊勢呂哲也

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