メニュー

胃ポリープ

胃ポリープという病気は、あまり広く知られていないと思いますが、健康診断のバリウム検査で透亮像(周囲に比べて黒く写る所見)を指摘され、胃ポリープや胃がんの可能性があるため胃カメラによる詳しい検査を希望し当院を受診する方が少なくありません。この記事では胃ポリープについて詳しく解説しますので参考にしていただければ幸いです。

♦︎目次♦︎

1 胃ポリープとは
 1.1 胃底腺ポリープ
 1.2 胃過形成性ポリープ
 1.3 腺腫性ポリープ(胃腺腫)
2 胃ポリープの症状
3 胃ポリープの原因
 3.1 胃底腺ポリープ
 3.2 胃過形成性ポリープ
 3.3 腺腫性ポリープ(胃腺腫)
4 胃ポリープの治療
 4.1 胃底腺ポリープ
 4.2 胃過形成性ポリープ
 4.3 腺腫性ポリープ(胃腺腫)
5 胃ポリープの検査
 5.1 血液検査
 5.2 バリウム検査(胃透視検査)
 5.3 腹部超音波検査
 5.4 CT検査
 5.5 上部消化管内視鏡検査
6 胃ポリープの予防
7 診療費用

1 胃ポリープとは

胃ポリープとは、イボのように胃の粘膜が盛り上がった隆起性病変を言います。一般的に胃ポリープはほとんどが良性ですが、癌化のリスクが高い胃ポリープもあります。自覚症状に乏しく、検査で指摘され、初めて気づくという方がほとんどです。胃ポリープは下記の3つのタイプがあり、それぞれに特徴が異なります。

1.1 胃底腺ポリープ

健康診断のバリウム検査でポリープの可能性を指摘されクリニックに相談に来られる方の多くが胃底腺ポリープと診断されるほど、胃ポリープの中では発生頻度が高い傾向にあります。
好発部位(最も発生しやすい部位)は胃体部でとくに赤みなどもなく、表面がツルッとした形状のポリープが特徴です。大きさは5mm以下の小さなポリープが複数発生することがあります。胃底腺ポリープは、ピロリ菌感染が無い、きれいな胃に発生する良性のポリープであり、ほとんどの場合、癌化することはありませんので治療の必要はありません。

1.2 胃過形成性ポリープ

胃の粘膜のどの部分にも発症することがあり、赤身が強く、腐ったイチゴのように凸凹とした形状が特徴のポリープです。ピロリ菌感染による慢性胃炎が生じた胃に発生しやすい傾向にあります。胃過形成性ポリープは、小さなものから2cm以上になる場合もあります。2cmを超える場合には、出血しやすく貧血の原因となることもあります。また、1〜2%程度と低い確率ですが、癌化の可能性もあります

1.3 腺腫性ポリープ(胃腺腫)

ピロリ菌感染が長期に渡り、炎症、萎縮が進んだ胃粘膜に発生する灰白色で整った凹凸がある腫瘍性ポリープです。癌化する手前の病変と考えられていますが、ほとんどが良性であり、2cm以下の小さなポリープであれば通常は経過観察で問題ありません。しかし、2cmを超えるものやポリープが大きくなっていく場合には、癌化の可能性があります。

2 胃ポリープの症状

健康診断で胃ポリープを指摘され当院を受診される患者さんのほとんどは無症状です。これは、その方達に限ったことではなく、一般的に胃ポリープが発生しても多くの方が無症状です。そのため健康診断や人間ドックなどで発見されることが多い傾向にあります。しかし、胃ポリープのタイプによってはピロリ菌感染による障害を受けているケースもあり、慢性胃炎に類似した以下のような症状が現れることがあります。

  • 胃もたれ、胸やけ
  • 上腹部痛
  • 胃の不快感
  • 食欲低下
  • 体重減少
  • 貧血(胃過形成性ポリープからの出血による)

3 胃ポリープの原因

3.1 胃底腺ポリープ

胃底腺ポリープが発生する明らかな原因は特定されていませんが、生活習慣やストレスなど様々な要因が重なり発症すると考えられます。また、胃底腺ポリープは女性に多く発症する傾向にあり、女性ホルモンなどの関与もあるのではないかと考えられています。
また、逆流性食道炎胃潰瘍などの薬物治療の際に使用されるプロトンポンプ阻害薬(PPI)の長期服用が、胃底腺ポリープの発生や増加に関連していると示唆する研究報告もあります。その詳細についてはまだ、はっきりと証明されたものではありませんが、近年、逆流性食道炎や胃潰瘍が回復した後もPPI(プロトンポンプ阻害薬)を漫然と長期間継続することがないように我々医師も注意を払っています。

3.2 胃過形成性ポリープ

胃過形成性ポリープはピロリ菌感染が原因であることが明らかになっています。ピロリ菌感染によって胃の粘膜の萎縮が起きている場合に発生しやすく、また、ピロリ菌によって傷ついた胃炎膜が修復・再生を繰り返すことに伴い一部の細胞が増殖し、ポリープに変化していくと考えられています。

3.3腺腫性ポリープ(胃腺腫)

腺腫性ポリープはピロリ菌感染による高度な萎縮があり、胃の粘膜が腸の粘膜の様に変化する腸上皮化生粘膜となり、そこからポリープが発生すると考えられています。高齢男性に多く、癌化の可能性があります。

4 胃ポリープの治療

4.1胃底腺ポリープ

胃底腺ポリープのほとんどが良性であるのでとくに治療は必要とせず、定期検診による経過観察を行います

4.2胃過形成性ポリープ

胃過形成性ポリープの場合も基本的には良性のため経過観察を行いますが、ピロリ菌感染が認められた場合は、ピロリ菌の除菌治療が必要です。詳しくはピロリ菌の記事をご覧ください。ピロリ菌の除菌を行った70〜80%にポリープの消失または、縮小が期待できます。しかし、ピロリ菌の除菌後もポリープが新たに発生したり、2cmを超え大きくなる場合には、癌化が疑われますので内視鏡治療が必要となります。また、ポリープからの出血が続く場合にも内視鏡治療による切除を検討します。

4.3腺腫性ポリープ(胃腺腫)

腺腫性ポリープはピロリ菌感染による高度な萎縮が原因であるためピロリ菌の除菌を行います。小さなポリープは、半年~1年に1回ほどの定期検査で経過観察を行います。2cm以上のポリープ、癌化が疑われる場合やポリープからの出血が続く場合には内視鏡治療による切除を行います。

5 胃ポリープの検査

5.1 血液検査

炎症反応や貧血の有無を調べます。胃ポリープから出血している場合、貧血が起きることがあります。ピロリ菌の抗体を調べることでピロリ感染を調べることも行います。

5.2 バリウム検査(胃透視検査)

胃ポリープや粘膜の隆起がある場合、周囲に比べて黒く写る透亮像として写ります。当院ではバリウム検査は行なっておりません。

5.3 腹部超音波検査

胃ポリープの形状や数、大きさはある程度分かりますが、より詳しく調べるためには胃カメラ検査やCT検査などが必要です。

5.4 CT検査

バリウム検査や腹部超音波検査でははっきりと写らない小さな癌細胞も発見することが可能です。胃の表面の検査にはあまり適さないでしょう。ただ、胃がんからの転移などを見つけるのには効果的です。当院でもCT検査は行なっております。

 

5.5 上部消化管内視鏡検査

胃内部を直接観察でき、必要に応じて生検(組織を切除して検査を行う)を行い、ポリープが良性か悪性かを判断します。また、ピロリ菌感染も調べることができます。当院では眠ったままの胃カメラ検査が可能です。詳しくは当院医師までご相談ください。

6 胃ポリープの予防

胃ポリープは、ピロリ菌感染による慢性胃炎などを併発しているケースが多く、ピロリ菌の検査、治療は非常に重要です。刺激の強い食べ物や極端に冷たいものや熱いもの、辛いものなどを避け、バランスの良い食事を心がけてください。また、ストレスも胃への負担となりますので趣味や運動などでリフレッシュし、十分な睡眠をとるようにしましょう。
逆流性食道炎や胃潰瘍の治療でPPI(プロトンポンプ阻害薬)を服用している人は、H2ブロッカー薬への変更を検討することをお勧めします。

7 診療費用

当院は全て保険診療です。
初診の診療費用は薬代を除き、おおよそ下記のようになります。(3割負担)

尿検査のみ 2000円前後
エコー検査のみ 2500円前後
採血+尿検査 3500円前後
採血+尿検査+エコー検査 5000円前後
胃カメラ 3500円前後
CT検査 5000円前後

当院では、患者さん全員を番号でお呼びし、全席に仕切りを設けてプライバシーにに配慮した診療を行い、経験豊かな専門医が患者さんに寄り添う診察を心がけております。

健康診断でポリープを指摘された、ピロリ菌感染を調べたい、胸焼け、胃痛などの症状があるという方は、池袋消化器内科・泌尿器科クリニックにお気軽にご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME