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尿管結⽯にならないための「⾷⽣活5選」

[2023.10.24]

はじめに

3⼤激痛のうちのひとつとされている尿管結⽯になったことのある⽅はその症状をこんなふうに表現します。

  • 意識が遠のくほどの痛さ
  • えぐられるような痛さ
  • 冷や汗が出る痛さ
  • 叫ぶほどの痛さ

⼀度でも尿管結⽯になったことのある⽅は「2度となりたくない」とおっしゃいます。しかし尿管結⽯は再発率が⾮常に⾼く治療をした後も5年間で約50%の⽅が再発してしまうと⾔われています。

再発するのではないかと恐怖と不安で過ごすのは⾟いですよね。ところが、これからお話しする⾷⽣活に注意していただくことで、尿管結⽯にならない⾝体に近づける事ができます。

本⽇は「尿管結⽯にならないための⾷⽣活5選」を皆様にお話しさせていただこうと思います。

1尿管結⽯にならないための⾷⽣活5選

それでは尿管結⽯にならないための⾷⽣活5選をお話しさせていただきます。

1-1ラーメンを避ける

尿管結⽯と⽣活習慣病は密接に関係しているというデータもあり、⽣活習慣病を予防することは尿管結⽯を予防することにも繋がると⾔えます。

⽣活習慣病のうちの1つである⾼⾎圧症の予防、治療のためには塩分は1⽇6g未満が⽬標とされていますが、ラーメン⼀杯にはなんと6g程度もの塩分が含まれており、それだけで1⽇の塩分量を超えてしまいます。

塩分を過剰に摂取する事は⾼⾎圧症に繋がり、さらに尿管結⽯のリスクとなりますので注意が必要です。
とても美味しいラーメンですが、麺と具だけを⾷べてスープは飲まないようにするなど対策をするようにしましょう。

1-2スナック菓⼦を避ける

スナック菓⼦には糖分も塩分も含まれています。スナック菓⼦を毎⽇⾷べ続けていると糖分も塩分も過剰になり、⽣活習慣病である糖尿病や⾼⾎圧症に繋がり、さらには尿管結⽯のリスクとなってしまいます。

もちろんスナック菓⼦を全く⾷べてはいけないという訳ではありませんが、⾃分へのご褒美として、たまに⾷べるくらいがちょうど良いですね。

1-3加⼯⾁を避ける

加⼯⾁であるハムやベーコン、ソーセージ、サラミ、コンビーフなどの⾚⾝⾁を避けることも尿管結⽯の予防に繋がります。

加⼯⾁とは塩漬け、塩せき、発酵、薫製、その他⾹りや保存性を⾼めるための加⼯をした⾁をいい、IARC(国際がん研究機関)が発表した「発癌性がある」としたタバコの煙やアスベスト、ダイオキシンと同じ群の中に加⼯⾁が含まれています。

これはハムやベーコンを⻑期間新鮮な状態で保つために使⽤される添加物に発癌性があるとされているからです。

さらに⾚⾝⾁(⽜⾁、豚⾁、⽺⾁)を⾷べ過ぎると糖尿病の発症リスクが⾼まることも分かっています。これは⾚⾝⾁に含まれる鉄が酸化ストレスや炎症を引き起こして、⾎糖値を下げる働きのインスリンの感受性を低くしてしまうと⾔われているからです。

また、⾚⾝⾁のうち加⼯していない⾁より加⼯⾁の⽅がより糖尿病の発症リスクが⾼いと⾔われています。

加えて、加⼯⾁を作る際には保存期間を⻑くさせるために多くの塩分を使⽤して、塩漬けや塩せきを⾏いますので、⾼⾎圧にも繋がってしまいます。

これらのことから、加⼯⾁や⾚⾝⾁をなるべく控える事は癌や糖尿病、⾼⾎圧症を予防することに繋がり、ひいては尿管結⽯の予防にも繋がります。

1-4アルコールを控える

アルコールは飲み過ぎると⾼⾎糖に繋がり、さらに糖尿病や⾼⾎圧、脂質異常症に繋がると⾔われていますので、飲み過ぎは尿管結⽯の⼀因ともなります。

さらにアルコールは肝臓や膵臓を悪くする原因にもなりますので、注意が必要です。

1⽇のリセットにアルコールを飲むことを楽しみにしていたり、アルコールを友⼈や家族と楽しく⾷事をする際のお供にしたりすることもあると思います。

アルコールは明⽇の活⼒になったり、その場をさらに楽しくさせてくれるものでもあったりしますので、必要な時に適正な量を摂るようにしましょう。

1-5⽔分不⾜に注意

尿管結⽯は尿の通り道(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に結⽯ができることが原因です。腎臓で作られた結⽯が狭い尿管に嵌まり込んでしまう事で激烈な痛みが⽣じます。

ですので、尿管結⽯を予防するにはそもそも腎臓で結⽯が作られないようにすれば良いということになります。

ではどうすれば良いのかと⾔うと、「⽔分を⼗分摂取する」事に繋がります。
⽔分を⼗分摂取して尿の量を多くしておけば、たとえ腎臓の中に結⽯の成分があったとしても尿で薄まり、形をなさないという訳です。

具体的には糖分のない⽔や炭酸⽔、⽩湯などを1⽇1.5〜2.0ℓ摂取する事が推奨されています。特に⼀度尿管結⽯をされた⽅や、家族に尿管結⽯の既往がある⽅は⼼がけて⽔分を多く摂ってください。

2まとめ

尿管結⽯は糖尿病や⾼⾎圧、脂質異常症などの⽣活習慣病と密接な関係があり、⽣活の注意をする事で、ある程度防ぐ事が可能です。

今回お話しした尿管結⽯にならないための⾷⽣活5選を取り⼊れる事は尿管結⽯を予防する事だけではなく、⽣活習慣病の予防や合併症予防にも繋がります。無理なくできる事ばかりですので、できる範囲でぜひお試しください。

池袋消化器内科・泌尿器科クリニックでは尿管結⽯を疑う症状に対する診療が可能です。院内には超⾳波、CTもありますので適切な検査、診断、治療を⾏う事が出来ます。尿管結⽯を疑う症状がある⽅は当院までどんな事でもご相談ください。


この記事を執筆した人
伊勢呂哲也

日本泌尿器科学会認定・泌尿器科専門医
名古屋大学出身
年間30000人以上の外来診察を行なう。
YouTubeでわかりやすい病気の解説も行なっている。

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